[ 層雲峡 ] は、[ 柱状摂理 ] と呼ばれる、「奇岩」の名勝地でもあります。

北海道らしく、野性化した、[ timothy オオアワガエリ Phleum pratens ]

の生える 3x3m 位の草原に、沢山の個体が舞っています。

跳ねるように飛ぶ、[ Princess Blue ] 。 
                                             D90+SIGMA2xTELECON+SIGMA150mmMACRO

    

周囲には、[ ハンノキ属 Gen.Alnus sp.] の未生木がたくさん生えており、
[ zephyrus ] や、[ ハンノキカミキリ ] を期待したのですが・・・・・
葉上に構えていたのは、
【 ハンノキハムシ Agelastica coerulea です。
種小名の、【 coerulea 】 は、ラテン語で、青を意味する、[ caerula ] が変換したもの。
その名のとおり、青い甲虫は、静かに佇んでいました。

   

       GX100

飛びたった♂個体は、その 翅表の Blue が より一層際立って見えます。
                          top 2picture : D90+SIGMA2xTELECON+SIGMA150mmMACRO
   

[ カバイロシジミ ・ ジョウザンシジミ ・ ゴマシジミ ・ カラフトルリシジミ ]

は、微妙に生息箇所から外れていたり、

発生時期に少し早いようで逢えず。。。。。

それでも、大好きな [ Bluez ] に逢いたくて、

【 ヒメシジミ 】 の生息地を訪れました。

どの、[ Bluez ] も 「局所的」 に生息する様で、

この、ドライブインの草地でも、

このほんの小さな区画でしか見る事ができませんでした。

バス3台分位程度しか離れた場所には、植生が同じようでも、居ないのです。

2日目 [ Blue Princess BlueZ 番外編 ]

赤岳からペンションへの帰り道、給油の為、回り道をする事に。
途中、寂びれたドライブインの一角で、
【 ヒメシジミ Plebejus argus pseudaegon が飛ぶ場所で観撮です。

光の透過で翅裏の黒点が透ける ♂個体。

北海道に産する、
【 ヒメシジミ 】 は、亜種 Plebejus argus pseudaegon とされます。

種小名の 【 argus 】 は、[ 百目の獣 ] の意。 
亜種小名の 【 pseudaegon 】 の、[ pseud ] は、[ 偽の ] 。
[ aegon ] は、[ 百腕の獣 ] を意味する、[ aegaeon ] の スペルミス と思われます。


乱舞する、沢山の 【 ヒメシジミ 】 に見送られるように、本日の観撮は終わります。

     
     
     
     
      

夕陽を浴び、開翅する ♀個体。翅表亜外縁のオレンジ紋が発達し、翅の付け根に青い鱗紛が少し見えます。
もう少し、特徴的な個体がいたのですが・・・・・近づきすぎた時に逃げられ・・・・・・・


to Left : チモシーの葉上に静止する2頭                               D200+Kenko2xTELECON+SIGMA15mmFISHEYE
to Right : [ アカツメクサ Trifolium pratense ] の「集合花序」にて休む個体。          D90+SIGMA2xTELECON+SIGMA150mmMACRO

                          どの個体も、頭部を下向きにして静止するのが面白い習性。