【 エゾタカネスミレ Viola crassa borealis

頂上付近にも少ないながら、【 コマクサ 】

が生育しています。

少し日が射したのですが・・・

ほんの一瞬。。。

足元に生えていた、小さな株を見てみると・・・

【 ホソバノウルップソウ Lagotis yesoensis

10数年前、礼文島を訪れた時は、

[ レブンアツモリソウ ] 目的だった為、

[ ウルップソウ ] の開花時期には少し早く

見る事が叶いませんでした。


今回、近似種の

【 ホソバノウルップソウ 】 を見る事が出来、

頂上で チョウ を見ることはできなかったものの、

登蝶した甲斐がありました。

【 チョウノスケソウ Dryas octoptetala

頂上付近でしか見られない、[ バラ科 ]

の、花です。

風を避けるように、岩へへばり付き、

匍匐茎を伸ばしながら、

マット状に生育します。

種小名のとおり、8枚の花弁。

この種の花を見たくて、

頂上をめざしている方も居ました。

この日は、天候にあまり恵まれず、「高山蝶」 の撮影に満足感が足りません。
翌日の天候次第で、もう一度登ることに決め、ペンションへ帰る事にしました。





「登山道」が終わるころ、【 ダケカンバ Berula ermanii 】 の老木が聳えていました。
人間がこの山へ入る前から生きていたのかもしれません。
「カムイ」 に、心を見透かされる様でした。。。

【 エゾシマリス 】 が、【 ウラジロナナカマド 】 の花をたべていました。
人が危害を加えない地域では、少々の事では驚かないのか、こちらが撮影を終えるまで、目の前に出ていました。

下りの雪渓は、踵荷重で滑り下ります。「元スキー好きの面目躍如」と、言いたい所ですが、3回コケました。。。。。

赤岳山頂から北西方向を写しました。マダマダ 雪渓 が残り、場所によっては 永久凍土 が有るそうです。
ここで、山頂での チョウ待ち を諦め、下山することにしました。

頂上で見かけた、唯一の 鱗翅目 。 【 ヨトウガ亜科 Hedeninae 】 の 『高山蛾』 です。

傍らの岩の上に、蒼い甲虫が歩いていました。コンナ高所で甲虫を見るとは・・・・・

[ ゴミムシダマシ の仲間 ] かと思いましたが、触角の形が違います。
                      GX100

to L : D200+Kenko2xTELECON+SIGMA15mmFISHEYE

to R : GX100

おそらく、【 ウスバキチョウ 】 幼虫の食痕だと思われます。

葉の元や近くの石の裏等を探しましたが、幼虫はみつかりませんでした。

【 ウラシマツツジ Arctous alpinus f. japonicus

2日目 [ Parnassus の山 を 登蝶 編 ] その6

いよいよ、赤岳 (2078m) に、登蝶 です!!!
が・・・山頂は吹き上げる風が冷たく、手をフィールドパーカから出せない程。
帽子の上から、パーカのフードをかぶり、風を除けます。
これでは、チョウ は飛びません・・・・・。
それでも、頂上付近の高山植物を撮影。カメラを構える手が震える寒さです。

D90+SIGMA10mmFISHEYE

[ イワウメ ] が咲き、その株の間から [ ヨモギ の仲間 ] が、萌芽しています。

更に下に生えていた、[ ウスユキトウヒレン ] の 葉上 にも、この 甲虫 がいました。

[ ウスユキトウヒレン ] の他の株 葉上 では、交尾している個体も見られました。

しかも、この ♀個体 は、[ ウスユキトウヒレン ] の 葉 を食べています。

【 ヨモギハムシ属 の一種 Gen.Chrysolina sp. の様です。

【 ヨモギハムシ属 】の種の中には、後翅が無くなり、飛ぶことが出来ず、地域変異が多いそうです。

to L : GX100
to R : D90+SIGMA2xTELECON+SIGMA150mmMACRO

to top : GX100

to Left: D200+Kenko2xTELECON+SIGMA15mmFISHEYE

GX100