日本を経ってから6日。
指さされた「苔」の塊はなんと、レッサーパンダであった。
まごう事なき RED PANDA !!
Ailurus fulgens fulgens
神獣降臨!!
なんとなく涙がこみ上げてくる。
言葉が出ない。
動物を見て感動するのは何年ぶりだろうか・・・。
思い出した様にカメラを構える。
霧がかかっている上に逆光。露出を変えながらシャッターを切る。
レッサーパンダの毛先が濡れているのが良く分かる。
長く感じた対面時間も終わりのようだ。
レッサーパンダは静かに崖の向こう側へと去っていった。
神獣は森の奥へ帰って行った。
夢の様な時間であった。
レッサーパンダがこんなにも湿度の高い所に生息しているとは思わなかった。
飼育下では乾燥気味に飼育しているのだから。
レッサーパンダが「苔」に擬態している事(擬態の一歩手前、周囲に溶け込む様子)も見て知った。
レッサーパンダの腹部が黒いのは、陰になり目立たせなくする為であった。
ホンの一刻で膨大な情報をもたらせてくれた。
見られてよかった・・・。