かねてより 「 夢 」 であり 「 憧 」 であった、[ 黄色い Parnassius ] 。
2009年7月4日 この蝶に逢う為に北の大地の山懐を めざしました。

1日目 【 王外道 編 】 その1

【 クジャクチョウ Inachis io geisha
が 現れました。
この チョウ を見るといつも、
奥本大三郎先生の一節が思い出されます。

イナーコスの娘イオ も ゼウスに見染められた一人で、
彼女はゼウスの妻の送った アブ に追い立てられ
ついには日本にまで逃げ、芸者になったのである。
                     [ 博物詩 より ]

ゼウスに追い立てられたおかげで、
私は今、素晴らしい 芸者 を見る事ができます。

層雲峡で宿泊する [ ペンション山の上 ] san へ挨拶がてら情報を伺いに行き、情報の場所へ向かいます。

旭川空港へは 若き寄生虫研究者 の 「ウッシー」 が迎えに来てくれており、まずは、陸路 大雪山の入り口 [ 層雲峡 ] をめざします。

朝一番の飛行機で旭川を目指します。今回初めて、AIR DO の飛行機に乗りました。

ここで一旦区切りとし、別ポイントへ。。。                                


   

葉上に小さな 天牛蟲 が止まっていました。 【 シラホシカミキリ Glenea relicta です。
近づくとすぐに飛びたってシマイマシタ。。。

折角 集団吸水 をしていたのに、近づいたので飛び去ってしまいました。1頭だけ堂々と残り、吸水していた、
【 コチャバネセセリ Suastus gremius です。

[ モミジカラマツ Trautvetteria caroliniensis var.japonica ] の群落の上を飛ぶ、
【 エゾスジグロシロチョウ Pieris dulcinea 春型の♂ です。

[ オサムシ ] ? [ ゴミムシ ] ? 解らないけれど、蒼い鈍色 の 甲虫が交尾をしていました。

死亡した ♀へ求愛する♂ もいました。子孫を残そうとする本能は、かくも激しいものなのです。

♀が吸蜜していると、♂が殺到し、時に団子状の集団を見る事ができます。この画像の中に何頭いるのでしょう。

アザミ属 [ Cirsium sp. ] の一種の 花序 で吸蜜していたのは、【 エゾシロチョウ Aporia crataegi です。
この 砂防堤 周辺で一番多く見る事が出来た チョウ で、結果的に今回の旅で最も見る事が出来た チョウ でした。

大きな 砂防堤 が作られているポイントで最初に見た チョウ は・・・・・
ナント、
【 ヒメウスバシロチョウ Parnassius hoenei です!!!
いきなり 北海道の特産種に出逢え、興奮モード全開です。